ビートルズの前座をした日本唯一の男たち こぶ茶バンド観戦記
キミはビートルズが来日公演をしたときのオープニングアクトを務めたバンドの名を知っているだろうか? その名はザ・ドリフターズ。 日本を制覇したコント集団でもある。 そのドリフのメンバー3人が結成しているバンドがある。 それが『こぶ茶バンド』。 こぶ茶バンドとは中本工事、高木ブー、加藤茶の3人で結成されたバンドである。 12月13日に高知県香南市で行われたので行ってきた。 夜須市民会館 伝説を目撃した。 感想から言おう、 最っ高でした!! バンドというより8割ドリフターズのコントです! まともな演奏をしようと工事とブーががんばっているのに、いつの間にか曲がタブー(ドリフでストリップ劇場のコントで使われる音楽)にすり替わり、ハゲヅラの加トちゃんが登場(笑) 実際にハゲヅラの加トちゃんが「ちょっとだけよ」をしたときは感動した。 とにかく計算された動き、小道具の使い方、お客さんの心の掴み方、どれをとっても一級品。 3人の役割も完璧に分かれていて、やっぱりドリフはすげぇと思わせた。 終了後に会場に訪れたお客さんたちは口々に 「来てよかったー!!」 と言っていた。 ほんとうにみんなが笑顔だったんです。 爺さんも婆さんもパパもママもお孫さんも! 今、加藤茶で検索すると、やれ認知症だ落ちぶれただの散々な書かれようである。 僕が実際目撃してきた人間として言わせてもらうと、加トちゃんは加トちゃんのまんまだった。 ドリフターズとは舞台(コント)でこそ実力を発揮する芸人なのである。 トークを主体としたり、VTRをみて皆で感想を言い合う種類のお笑いでは真価は発揮できないのである。 (それが悪いとは言ってないのでご注意を) トーク番組を主戦場にする芸人では絶対に舞台でドリフターズに勝てないよ。 綿密に組み込まれた台本によって作られる職人気質のお笑い集団なのだ。 加トちゃんを蔑む人間は舞台での加トちゃんを見たことがないだろう。 一度でも見れば分かる、舞台でのドリフターズは神であると。 僕はこぶ茶バンドにはサマーソニックやフジロックなどのフェスにぜひ出演してほしいと思う。 メタルファンには怒られるのを覚悟でいうが、ラウド