勢いと技術



「技術ではまだまだですが、魂だけ負けません!」
「ヘタクソですが勢いだけは負けません!」

こういうことを言うバンドがけっこういる。




今までいろんなバンドの方々と共演してきましたが、これを言って凄かったバンドをまだ見たことが無い。

これはつまり、
「俺達は全然練習に時間は裂いていないが(裂くつもりもないけど)、がんばります!」
と言っているわけだ。

これでは自分の時間をすべて練習に使っている人間に勝てるわけがない。
しかも練習している人は勢いもあったりする。


勢いをつけるには、自分達が上手くなっている!と感じることが重要である。
モチベーションが上がっていない人間に勢いなどない。



勢いとはなにか?
まずはこの曲を聴いていただきたい。




これは島本和彦先生の炎の転校生のOP。
曲は主人公、滝沢 昇(たきざわ のぼる) 声を担当する関俊彦さんが歌っている。
上手い。


そしてこれは原作者である島本和彦先生が歌うバージョン。
ちなみにご本人が作詞作曲している。




いかがだろうか?
関俊彦さんバージョンの方が音程も声量も安定している。
作品としての完成度はこちらだろう。

だがしかし!
どちらが熱かったか!?
僕は島本先生バージョンの方が体温が上がる!
それって間奏に語りがあったからじゃね?というのはナシで(笑)



これが勢いである。
勢いとは生半可な気持ちで備わるものではない。
いろんな経験、栄光や挫折、怒りや悲しみを背負って初めて備わるものなのだ!


そして勢いだけで技術に勝てる!!



だが初めから勢いだけは負けません!なんて敗北宣言と同じなのだ!


というわけで人生に、そして音楽に勢いをつけるために島本作品を読みましょう。
読めば首に長いマフラーを巻いて登校したくなる!





いいなあ!俺も馬鹿になりたい!
(逆境ナインより)

コメント

このブログの人気の投稿

ヘヴィメタルは強いのか?論

カールスマーダーのギター

ジョー・ギリアンと名乗りたい