レコーディングの罠
新しい音源制作のためにスタジオ入りです。
場所は前回のツインテールCD『Gray marker』(ツインテールHPで絶賛発売中!)を作成していただいたマジックバスレコーディングスタジオです。
ここは僕の師匠に教えてもらいました。
一流は一流を知っているもんですなぁ。
前回のミニアルバムのときは、ドラム→ギター→ベース→ギターソロ→ヴォーカルの順に録音していったのですが今回は一斉録音です。
で、そのあと手直し録音という手順ですね。
前回よりもすごく順調にできましたよ。
各自が個室に入ってヘッドフォン越しにメンバーの演奏を聴いて録音するのですが、いつもの感覚で演奏ができるんですから。
みんなでやれば怖くありません。
録音をするうえでよく起こるトラブルがある。
- 演奏する。
- 1か所失敗
- 訂正のために失敗箇所だけ再録音
- 失敗
- いつもなら失敗するはずがないのに!
- また失敗
(以後くりかえし)
これにハマるとなかなか抜け出せない。
いつもと違う環境。
限られた時間。
そして自分が録音を終えねば次のメンバーが演奏に入れないというプレッシャー。
時間がかかればかかるほど増えるレコーディング費用。
どんどん追い込まれていって本来の力を発揮できずに、結局は妥協してエンジニアの手によって強力に補修された音源が完成する。
例えるなら食品添加物で覆われたジャンクフード。
新鮮な部分一切なし!
良いものが生まれるわけがない。
本人たちも、
「あ~編集されまくってる。この歌声は本来の俺の歌声じゃないんだよな~。」
と思ってしまい好きになれません。
聴くたびにテンションが下がるゴミCDの出来上がりです。
これからプロのスタジオで録音して音源を作る人にお教えします。
もし演奏失敗の悪循環に陥ってしまった場合の対処法。
それは
その日は録音しない。
これに尽きます。
3回弾いて失敗する場合、その日は無理です。
あきらめてください。
まだ録音するレベルに達していないということです。
家に帰ってもう一度その曲を練習してください。
頭の中でそのスタジオで録音しているというイメージトレーニングをしてください。
そして演奏できるまで練習してください。
1度経験すれば2回目はそれほど緊張せずに演奏できるはずです。
今の世の中、エンジニアとDAW
(ProToolsなどのデジタル・オーディオ・ワークステーション)の力を使えばどんなヘタでも上手くできます。
(ProToolsなどのデジタル・オーディオ・ワークステーション)の力を使えばどんなヘタでも上手くできます。
ホントにすごいですよ。
もう人間いらねーじゃんと思うぐらいのことができます。
でもそれはバンドがやることではありません。
バンドは血の通った人間の集まりです。
まったくの修正を加えないことはどんなプロでも不可能です。
ですが演奏技術があればエンジニアの仕事を最小限にすることはできます。
要は編集する必要がない演奏をすればいいのです。
今回の音源ライヴでやるクオリティをそのままに、気合を入れてやります。
メタルファンにもそうでない人にも喜んでもらえるものを作ります。
メタルファンにもそうでない人にも喜んでもらえるものを作ります。
録音1日目を終えたツインテールメンバー |
うわぁ、まったくメタルバンドっぽくねー。
どこのポップスバンドだよ…。
ホンモノのメタルバンドは普段はメタルメタルした生活はしねーんだよ!
コメント
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