忘れえぬ味

普段は外に出ることは少ないが、旅に出るのは好きである。
今はバイクでの旅が一番好き。


旅の最大の目的は、やはり食事である。


その昔、我が師である松浦眞九郎が講師を務めたギタークラフトというサークルに参加した。
開催場所はドイツ。
はい、コネ参加です(笑)
参加費は自費ですよ。


各国のギタリスト数十人と2週間ギターを弾き続ける生活をしていた。
先ほど言った通り、旅の最大の目的は食事である。
だがこのギタークラフト、肉食が禁止されているのだ。

今までの人生において、こんなに辛い食生活はなかった。
肉が食えない以上、タンパク質を摂取するものは大豆のみである。

僕、豆類が一切食べられないのです。
毎日3食、山盛りの豆料理を食べさせられました。
2週間、嘔吐感との戦いです。
もう一生分食べたと思います。



2週間抑圧されていたせいか、サークル終了後に食べた料理が忘れられない。


硬いステーキ
バーガーキング
リンツのビターチョコレート


この3つである。

ハノーファーにあったオープン式のレストランでステーキとウインナー盛り合わせを注文した。
硬いステーキだったのだが、質の悪いわけではない。
脂肪分が少ないのだ。
舌でとろけない、思い切り噛みしめるのだ。
マンガに出来るような肉を食べている喜びがある。
ウインナーもめちゃくちゃおいしかったよ!
ツインテールとステーキ
すね肉。噛みしめる喜びを味わえます。






バーガーキングもおいしかった。
フランクフルト空港で見かけ、獣肉確保のために入った。
ちなみにその時は日本にバーガーキングは無かった。
WHOPPERのデカさに「ドイツのハンバーガーすげぇ!」と思ったもんです。
(アメリカのチェーン店です)。
バーガーキングはメタルな食べ物
コースケブログより。奥が僕の分です。



リンツのチョコレートは、カカオ70パーセントのビターチョコ。
めちゃくちゃ濃い。
ミルクチョコなんてキャラメルに感じる。
チョコレートで感動したのはこれが最初で最後であろう。
ドイツ最終日のホテルで唸りながら食べた。

当時、このリンツのチョコレートは日本では売っていなかった。
帰国してから必至で探したもんです。
今は六甲バターが輸入してくれています。
ありがとう六甲バター!
QBBチーズと並んでよく買っているからね!

リンツチョコとヤスとヘヴィメタル
オシャレを気取っているわけではない!
本当に好きなのだ!



挙げてみるとどれも高級なものではない。
言葉が通じず、心も体も疲弊しきった状態で出会った食べ物である。

弱ったり疲弊したり絶望するのも悪くない。
その後の感動を2倍3倍に味わえるわけだ。

そういった状況の人たちの救いになれるような音楽をやっていきたいですね。
もちろん甘っちょろい言葉を吐かないヘヴィメタルバンドとして。


では作曲作業に戻ります。
そろそろ新しいのを作らないとメンバーに怒られそうなので…。
いやいや、世界中のメタルファンのために書きますよ!

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