バンドと難聴問題
なぜか犯罪のニオイがする写真ですが、ただの耳栓です。 |
僕は右耳が少し良くない。
日常会話には支障はなく、聴力検査をしても問題ないレベルではあるが、確実に昔より蝕まれている。
原因はスタジオやライヴハウスの爆音である。
練習のときは僕はドラマーの左側に立つので、どうしても右耳に高音が響く。
今ではシンバルの周波数がうるさくない。
密閉された狭い空間でドラムの音にかき消されないためには、どうしてもアンプのヴォリュームを上げなけばならない。
ドラムの幸佑の師匠が言っていたが、
聴力を回復させるには爆音を聴いていた時間の倍の時間をかけて休ませないと元には戻らない
らしい。
つまり僕は『アルプスの少女ハイジ』の世界ぐらいおだやかな場所で20数年過ごさなければ10代の聴力には戻らない。
あとライヴハウスの一部が、音が大きすぎる。
バスドラムを叩くたびに、スピーカーから風を感じるぐらい大きい。
恐らくバイト上がりのPAのお兄ちゃんも耳がやられてしまって、本人にすれば良いヴォリュームに感じるのだろう。
皆さんは大物アーテイストがやる大規模のライヴホールに行ったことはあるだろうか?
音は確かに大きい。
だが全部のパートが丁度いいバランスで聴ける。
本来はあれぐらいでいいのだ。
ライヴハウスの耳の潰れたバイト上がりのPAのお兄ちゃんの調整では、バスドラムもギターもベーズも、とにかくデカい。
ロック系バンドの音はすべて
『ゴォォォォォォォォォー!』
という騒音になってしまって、何がなんだか解らない。
ピアニッシモもフォルテシモである。
ライヴハウス経営者の方はPAの人の耳のケアも考えていただきたい。
バンドは伝えたい演奏が騒音とかたづけられ、PAは難聴になる。
結果、お客は離れる。
誰も得しないのだ。
バンドマン諸君はスタジオの練習では必ず耳栓をしよう。
爆音にしなきゃ練習している気がないのなら、耳栓をつけてヴォリュームを上げよう。
大ホール以外でのライヴを見に行くときも、必ず耳栓を持参しよう。
直接鼓膜に響かない分、安全である。
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