遅すぎるラウドパーク15 ライヴレポート

今更かよっ!

と思われるかもしれませんが、ラウドパーク15に行ってまいりました。



こういう感じで紹介していた立場上、レビューしなければなりません。


あと行った時間の都合、食事時間、3ステージで演奏が被ってしまうなどありましたので残念ながら見れていないバンドがあります。

レビューしていないバンドはそういうことなのでファンの方はお察しください。






10月10日(土)

DAITA BAND
僕がラウドパークで最初に見たバンド。
BREAKING ARROWSというバンドでやるはずが、メンバーの脱退とかでDAITA BANDになった模様。
最小の楽器編成でのインストバンドなのだが、これがなかなか。

前編タッピングで最後まで演奏し、なおかつ客を飽きさせないギタリストが国内に何人いるだろうか?
さすが日本で唯一G3の舞台に立ったギタリストだと思いました。

あと、DAITA BANDの裏でやってるのがGalneryusってそりゃないでしょ?
見れなかったよ!!



OUTRAGE
開始早々から最前列でモッシュの嵐。
新規ファンも古参ファンも大暴れ。

定番も定番、Megalomaniaはやっぱりカッコよかった。
ああいう分かりやすいメロディも、とてつもなくヘヴィな楽曲もこなせるのがOUTRAGEのすばらしい所。
30分は短い!

MCがほぼドラマーの丹下眞也さんというのも新鮮。
ダラダラとヴォーカルがMCをし続ける某ツインテールとは大違いである。



ゴジラ

フランスのメタルバンド
メタル講座でも言っているのだが、全然知りませんでした。

演奏が始まったら、まあドラマーがすごいこと!
ヴォーカルギターのジョー・デュプランティエが使っているのがテレキャスターというのも好感がもてた。
恐らく唯一のシングルコイルギターではなかっただろうか?

ただ専属PAの技術の問題なのか、バスドラムの音がいちいち鼓膜に響いて曲の吟味ができなかったのが残念。




メタル・アリージェンス
ヘヴィメタルの大御所たちが集まって結成されたスーパーグループ
メタルファンなら誰でも知っている名曲の数々を披露。
盛り上がらないわけがない。

最後の曲がメタリカのSeek and Destroyというのはちょっと面白かった。
え? いいの!?って感じで(笑)
しかしそれにしても大会場で聴くSeek and Destroyは素晴らしかったなぁ…。




オール・ザット・リメインズ

聴かせるところはしっかり聴かせる。
ヘヴィな場面はとことんヘヴィ!
緩急を効かせた構成が非常に巧い。

曲をまったく知らない人で飽きることのないライヴはすばらしいの一言。
音作りも今回のラウドパークでは最高クラスではなかろうか?

自分たちの曲を理解しているPAの必要性を再認識した。




ANTHEM

Steeler始まってすぐに腹痛に襲われ、トイレに非難。
直前に飲んだ牛乳が悪かったようで、Venom Strikeを聴きながら便座にVenom Strike
ちゃんと聴けなかったことを悔やんでいます。

復活アンセムが好きな僕のような人間のためにもImmortal BindやOnslaughtをやってくれたのはうれしかった。
今度ライヴに行きなおします。



ハンマーフォール

分かりやすい楽曲、分かりやすい英語、そして分かりやすい英語MC(ここ重要!)
演奏曲はベストオブベスト!
キャッチーさと重さのバランスが絶妙。
できれば大きいステージで見たかった。





アンスラックス

今回の文句なしのナンバーワン。
BIG4(スラッシュメタル四天王)の中では過小評価されているアンスラックス。
恥ずかしくも僕も初めての鑑賞だった。

すべてが最高、すべてが完璧。

ウチの山本幸佑が昔から絶賛しているチャーリー・ベナンテの生み出すグルーヴにすっかりやられてしまった。
10月7日にBIGCATでの単独に行かなかったことを死ぬまで後悔したいと思います。

まあとにかく聴いてくれよ
踊らずにはいられないから。




ロイヤル・ハント

アンスラックスと被る時間に演奏するんじゃねーよ!
というわけで半分見ました。
復帰したヴォーカルのD. C. クーパーの影響であろう、元少女だった大人の女性が最前列で狂喜乱舞していました。
僕の好きなCrown In The Mirrorからの曲もやってほしかったなー。




ガンマ・レイ

『ハンブルグの殺人鬼』ことカイ・ハンセンを謁見。
メタル初心者からハロウィン時代、そして現在までのファンを熱狂させていた。
しかし喉の調子が悪いのかかなり辛そうだった。
みんなが「カイを助けてあげよう!」的な感じで一生懸命歌ってあげていた(笑)

カイの作る 『I Want Out的な曲』の連発の後にホントに I Want Outするとは思っていなかった。
同じやないかい!と突っ込んでしまった。
しかし後述のハロウィンも I Want Outを演奏したが、この曲の魂はガンマ・レイにこそ宿っている気がする。



スレイヤー

実は数年前に来日公演を聴いたとき、あれ?っといった感じだったのだ。
確かにすごいしカッコイイ。
でもリズムがかなり揺れているなーといった感想だった。
そして音響も悪かったと思う。

ところがである!
埼玉スーパーアリーナのステージでのスレイヤーは凄まじかった!!
もう祭り!暴動!テロ! という感じなのだ。
スレイヤーは会場の規模が大きくなればなるほど凶悪になるのだ!
帝王の帝王たる演奏を目撃した。

スレイヤーはMCはほとんどなくて、しゃべるのはベースヴォーカルのトム・アラヤのみ。
そしてこのトム・アラヤ、笑顔がとてもステキなのだ(笑)

戦争や殺戮の歌を歌っている人間とは思えない!
少年のような笑顔からのWar Ensemble!
最高という言葉しか思い浮かばない!

本当の悪党はこんな素晴らしい演奏はできないんだなと思いました。















国内の有名なギタリストの方々をたくさんみました。
あと、「初心者のためのヘヴィメタル講座の人ですよね?」と5人に声をかけられました(笑)
マノウォーの来日公演のときは3人なのでツインテールの知名度も少しだけあがったかな?











10月11日(日)

浜田麻里

げぇー!高崎晃!?
メタル講座ではここがハイライトになる!と公言していた僕ですが、そのとおりになりました。
圧倒的歌唱力と演奏。
選曲もベストオブベスト。
コーラスもすごい。
浜田麻里世代のシンガーで同じような歌唱力を保ち続けているのは一握りもいないかもしれない。



プリティ・メイズ

Please don't leave meで有名なプリティメイズ(笑)
この曲が始まった瞬間の会場の沸きようはすごかった。
隣にいたおじさんは感動で泣いていた。
もはやPlease don't leave meはカヴァー曲ではない、彼らの曲である。
でないとあんな感動を人に与えることはできないだろう。



ザ・ローカル・バンド

80年代万歳
ほぼギターに徹するアレキシライホは新鮮だった。
アメリカンな80年代メタルがラウドパークの良いカンフル剤になっていた。
全員が知っている曲ってやっぱりすごい。
一体感が半端なかった。





SOLDIER OF FORTUNE feat.マイク・ヴェセーラ

当日のパンフレットを見て驚いた。
これって第二期ラウドネスじゃないか!
伝説を目撃させてもらった。

そしてすばらしいのが、演奏曲がすべて原曲キー!
あのCDのサウンドそのままである。
マイクの衰えを正直感じる部分はあったものの、これを見れるだけでも来てよかったと思う。





サバトン

演奏前と演奏後で180度評価が変わったバンドではないだろうか?
今回のベストアクトの呼び声も高い。
ヴォーカルの目の優しさに大勢の人間が心を奪われていた。

最高に楽しい時間を与えたサバトンだったが、本当に一番楽しんでいたのはサバトンのメンバー自身だったと思う。
初来日であの客数であの盛り上がり!
本当にうらやましい!



ナパーム・デス

ドラム ドコドコドコドコドコドコドコドコドコ
ギター ギャギャギャギャギャギャギャギャ
ベース ベベベベベベベベベベ
ヴォーカル うおおおおおおおおおおおおお!!
お客さん ぎゃーーーーーーーーー!

海外の被災地レベルの騒ぎでした。
発展途上国で発電に使えるんじゃない?というぐらいの怒号と騒ぎでしたね。
あと海外と日本のファンの差でよく言われるのが、モッシュ時に誰かが倒れたりすると周囲が起こしてあげるというのを改めて目撃した。そういう芯にある心の優しさが日本人のいいところです。




カーカス

アンスラックスに並ぶ最高の演奏!
デスメタルという括りじゃなくても十分通用するギターリフで構成された曲の数々。
僕はカーカスに関してはいわゆるベタな曲しかしらない状態だった。
ところがである、曲の攻撃性ややメンバーの立ち姿にすっかり心を撃ちぬかれた。
ミュージシャンとはかくもイカすものなのかと。

その後のツインテールの練習時には健一郎とカーカスの話ばかりしていました。






ハロウィン

カーカスと同じ時間にするんじゃねーよ!
というわけで最後のI Want Outのみ鑑賞。
もう人でごったがえしてたどり着くことができなかった。
王者の貫禄で演奏するI Want Outという感じであった。
鋭さにかんしてはガンマレイのI Want Outの方がある気がする。
どっちがいいかは人による。






メガデス

ギターも持たず、立って話しているだけでカッコイイ、それがデイヴ・ムステイン。
カリスマとはこういうことなのだと実感した。
演奏も曲もパフォーマンスも無駄を一切省いたストイックなもの。
しかしそれが妙に心地いい。
BIG4の演奏が斧やハンマーだとしたら、メガデスは日本刀のような重さと切れ味がある。

新加入のキコ・ルーレイロの演奏もバッチリ。
というか、キコの技術ならメガデスの曲ぐらい屁でもないのではないだろうか?

メタルファンとしてはそろそろメンバーを固定してもらいたい(笑)









両日ともにすさまじい人、人、人!
離れのステージでバンドを見れば戻れなくなるぐらいであった。

3ステージにしてしまうとどうしても見れないバンドが出てくるのが非常に残念である。

ウチの健一郎が言っていましたが、 あとウチの健一郎が言っていましたが、House of Lordsが抜群に良かったそうです。 めちゃくちゃキレイなコーラスワークで最高だったと。
 そういうバンドも逃してしまうのが辛い!
次はぜひとも2ステージにしていただきたい。


ああ、すごくいいじゃない…。


ラウドパークを見て思ったことはただひとつ、俺たちもメタルフェスに出たい!ということです。
最高の時間を与えてもらった反面、最高にやる気ももらってきた。

自分たちのヘヴィメタルをやり続けて多くの人に聴いてもらえるようツインテールの活動を継続していきたいと思います。

このまま死ねるかよぉ!!

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